神門のコートハウス
概要
建築場所 島根県出雲市
竣工 2017年11月
施工 ヒロシ株式会社
広報担当より
温暖な地域の家のような屋内外とも明るい家
白く明るい外壁に大きな窓、南国を思わせるような佇まいを持つ家が「神門のコートハウス」です。
この家は、広い敷地に建つ平屋建築ですが、平屋にありがちなのっぺりとした印象はなく、土地形状に合わせた適度な段差が空間にメリハリを与えています。
この「コートハウス」は、屋外の見た目の明るさだけではなく、屋内の生活環境もとても明るく、加えて広いという特徴を持っています。
青空も星空も眺められる中庭
屋内の生活環境が明るい理由、それは、「コートハウス」のタイトルどおりコート(中庭)にあります。
建物の中心に配置された開放的な広い中庭は、青空も星空も眺めるられる中庭になっています。
もちろん、この中庭側の窓においてカーテンなども必要ありません。日中の太陽光を広い屋内に隅々まで届け、家じゅうを明るくしていることはもちろんのこと、家の反対側までを見渡せることができる中庭が家全体の空間をさらに広く見せることにもつながっています。
この「コートハウス」では、南側が道路のため、プライバシーの配慮で窓が多く配置できないという問題を抱えていましたが、中庭を配置することで、窓を採光のために配置する必要もなくなりました。
また、広い中庭は子どもを目の届く場所で安全に遊ばせることもできるなどのメリットも生み出しています。
クライアントと建築家がともに考えた家だからこそ
この「コートハウス」は、土地形状や生活動線(上下移動)、採光、セキュリティやプライバシー、建築予算配分などを様々な観点から検討した結果、(初期に考えていた)一般的な2階建てよりも中庭付きの平屋がふさわしいという判断になりこのような形状になっています。
また、キッチン上にあるロフトや、クライアントの趣味部屋の配置など、クライアントに合った様々なオリジナルのデザインが施されています。
自然や地形などの周辺環境もうまく活かす
また、この「コートハウス」には、チームスタジオアーキテクツならではのこだわりも多くあります。
その1つに自然や地形などの周辺環境への対応があります。
これは、チームスタジオアーキテクツにとって、最も重要と考える項目の1つです。
実際には、屋根の向きを工夫することで、強風への対応を行ったり、屋根形状・窓形状を工夫することで採光を良くしたり、土地形状をフロアデザインに活かすことで土地造成にかかる手間やコストを省いたりするなどの工夫を行っています。
これらは、一見わかりやすい工夫ではありませんが、実際に何度も現地を確認し、しっかりと行っています。
この「神門のコートハウス」は、一般的な形状の家からクライアントと建築家がともに考え抜いたことで生まれたオリジナリティの高いコートハウスなのです。
(広報担当 N)