玉川の家

玉川の家

概要

建築場所 鳥取県倉吉市
竣工 2020年7月
施工 有限会社 荒石建材・廣富大工

広報担当より

シンプルで興味を引く店舗部分を持った店舗併用住宅

倉吉の風情ある町並みと自然が残る玉川沿い、大きな四角形の白壁から少し覗かせる店舗部分を持った店舗併用住宅が「玉川の家」です。
シンプルであえて小さくデザインされた店舗間口は独特の存在感を放っており、行き交う人の興味を引いています。

店舗併用住宅であっても我慢する事なく

店舗の裏手に位置する玄関から屋内に入ると店舗併用住宅にありがちな窮屈な感じは感じられません。
川側から爽やかな風や光が入り込んでくるリビングダイニングはとても明るく、置かれた中庭のお陰で、店舗に訪れるお客さまの視線も最小限に抑えられています。
所有する自動車がしっかりと収まるガレージやこだわって作り込んだ収納(クローク兼物置)、玄関など「店舗併用住宅だから」という理由で、クライアントに我慢が生じる事がないように導線のデザインが施されています。
また、店舗部分についても、一部を家具造作で造り込み、クライアントの想定するビジネスの内容に応じてデザインされています。

クライアントと一緒に土地探しから

この「玉川の家」は、クライアントと一緒に土地探しからスタートしたプロジェクトでした。
鳥取でも特に風情のある倉吉市、また自然の良さや文化を感じられる玉川沿いは、暮らすにもビジネスを行うにも興味深いエリアです。
しかし、管理河川のすぐ側であり、また歴史のあるエリアでもあり、思わぬ規制や上下水道に関連する問題を複数クリアーする必要もありました。

建築家として、チームを支えるディレクターとして

一般的に上記のような問題は、関連知識や難しい行政との交渉などが必要で、クライアントだけでは解決が難しい場合も多くあります。
チームスタジオアーキテクツでは、建築家として、クライアント・施工者などから成るチームを支えるディレクターとして、難しい役所との交渉等含め1つ1つの解決をサポートしながら本住宅の完成に尽力しました。
難しい立地や環境であるからこそ実現できるメリット(暮らし、ビジネス面ともに)もたくさんあります。
この「玉川の家」は、チームの力を引き出すことに重きを置くチームスタジオアーキテクツだから誕生した店舗併用住宅なのです。

(広報担当 N)