大山の見える平屋

大山の見える平屋

概要

建築場所 鳥取県米子市
竣工 2021年8月
施工 株式会社 平田組

広報担当より

美しい名峰に寄り添う美しい平屋

名峰大山を眺めることができる山の中腹に、シンプルに、また美しく建つ平屋が「大山の見える平屋」です。
この住宅は、明るい木製の外壁のおかげで、低くどっしりとした印象の中にも美しさや軽やかさを感じるのが特徴です。
この特徴は、夜になると一層印象が強くなります。
デザインに取り入れられた低めのライン照明の効果で、平屋のどっしりとした感じは夜も軽やかになります。

室内の空間もシンプルで美しく

大山をデッキに座って眺められること中心に考えられたインテリアはエクステリア同様にシンプルに美しくまとめられています。
特に室内にも多く用いられたライン照明は、これまでのダウン照明などとは異なった美しい光と、それが作り出す影が室内の美しさをさらに引き出しています。
造作や既製のパーツがうまくつながり、1つとなった空間は、もともとそれが1つの大きなパーツであったかのような自然なつながりを感じさせてくれるものになっています。

一つ一つを丁寧に仕上げることの大切さ

この「大山の見える平屋」は、コンパクトでシンプルな平屋です。
しかし、それがゆえに1つ1つのことに丁寧に向き合ってプロジェクトを進めました。
例えば、平屋として難しいところには、いかに特有の狭さや窮屈さを感じさせないかというところがあります。
その狭い印象を与えないように、緩やかにつながっていて、緩やかに仕切られているそのような感じに仕上がるよう工夫されています。
それにより、広さを感じることができるのはもちろんのこと、家事をされる方が土間を中心としたスムーズな動線を確保できるように、また家族の成長に合わせてフレキシブルに対応できるよう、複数の工夫をデザインには盛り込みました。

チームスタジオアーキテクツの新しい方向性の1つとなる

この「大山の見える平屋」は、上のような工夫や大切なことを再認識させられるようなプロジェクトとなりました。
シンプルさや美しさを際立たせること、盛り込むこととそれを削ぐことにかける手間の大切さ、最後に残ったものを自然に違和感なくつなげていくことの大切さ、それら多くの大切さを感じさせてくれる住宅となったのでした。
そのような意味でこの「大山の見える平屋」は、チームスタジオアーキテクツの新しい建築の方向性の1つを示すような新しい住宅になったのでした。

(広報担当 N)