松江のO邸(リフォーム・第2期)

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【リフォーム前】

松江のO邸(リフォーム・第2期)

概要

建築場所 島根県松江市
竣工 2026年(第1期:2024年6月/第2期:2026年1月)
施工 株式会社 平田組

広報担当より

「2度の完成」を体験できる、二期に分けた古民家リノベーション

「松江のO邸」は、第1期工事で1階の水まわりとLDKを生まれ変わらせ、第2期工事で2階の寝室空間を整えた、二段階で完成した古民家リノベーション物件です。第1期工事の完成後にお子様が新たに誕生され、生活スペースのあり方が変わったタイミングで、第2期工事のご依頼をいただきました。
一度で全てを改修するのではなく、暮らしの変化に合わせて分けて行うことで、必要最低限の改修から始め、家族のライフスタイルに寄り添いながら空間を育てていく——新築では決して味わえない「2度の完成」を、施主様ご家族はこの家で経験されています。

受け継がれた古民家を、孫の代へ繋ぐ

施主様にとって、この家は祖父の住まい。お父様が受け継ぎ、ご自身の代へと託された3代の歴史を持つ建物です。「父は残してほしい、私はきれいに使いたい」——世代を超えた想いを丁寧に編み上げ、新しいものと古いものが調和する空間として再生しました。「和」と「洋」の融合をテーマに、旦那様の好む無垢の素材感と、奥様の選んだ国産木材の温かみが、ひとつ屋根の下で穏やかに溶け合っています。

第2期工事の主役は「断熱」と「寝室の心地よさ」

第1期工事の時点では、ご家族は1階の和室で就寝されていましたが、北側に位置する2階は冬の寒さが厳しく、寝室として活用することが難しい状況でした。第2期工事では、この2階の改修と断熱を最重要テーマに設定。床下・壁・天井をすべて断熱材と遮熱シートで包み込み、まるで保温ケースのような構造に仕上げました。完成後の体感は「数百W程度の暖房でも十分にあったかい」とのこと。冬の松江でも、エアコンを最小限に抑えながら家族が穏やかに眠れる空間が生まれています。寝室は元の和室を一体化させて生まれた17畳半のゆとりある空間。お子様の遊び場や収納としても柔軟に使えるように設計されています。

大工さんの技と、お施主様の手仕事が生むヴィンテージの味わい

第2期工事で印象的だったのは、「壊して立て直す」のではなく「残せるものは残す」という設計思想です。古い建具枠、味わいのある古階段など——それらを大工さんの技で繋ぎ直し、新築では決して出せない柔らかな表情を実現しました。たとえば天井の梁の角は、通常なら直角に仕上げる箇所をあえてデザインをつけて落としてあり、大工さんの工夫から生まれた飾りのようなディテールに。さらに第1期工事ではありますが、もう一つの主役は、施主様自身の手による塗り壁です(YouTube動画で収録しました)。プロが仕上げたかと見紛う美しい仕上がりで、「家の一部を自分たちで作った」という愛着が、空間に確かな温度を与えています。

第1期から続く「L型家事動線」と暮らしを支える設備

第1期工事で完成した家事動線は、「キッチン→パントリー→洗濯→リビング」が一直線につながるL型レイアウト。冷蔵庫はあえてキッチンの真横ではなくパントリー側に配置し、生活感を見せない工夫も光ります。設備面では、大容量で静音性に優れたボッシュの食洗機、ガスで1時間で乾燥が完了する乾太くんなど、共働き世代の暮らしを支える名脇役が揃っています。リビング近くの洗面台はと造作カウンター上の深い陶器製ボウルが美しく、お子様3人分の衣類でも余裕で洗える大容量。来客からは見えない位置に配置されており、機能と意匠を両立させた設計です。第1期で整えた1階の生活機能と、第2期で完成した2階の安らぎが、ようやくこの家で出会いました。

(広報担当 N)

YouTubeでの建築紹介

第2期工事の完成記念として、施主様のご厚意により室内ルームツアー動画を撮影しました。1階・2階のすべてのこだわりポイント、そしてリフォーム前後の比較を、施主様ご自身のお言葉とともにご覧いただけます。