※こちらはリフォーム前の外観写真(ご参考)となります。
松江のO邸(リフォーム)
概要
建築場所 島根県松江市
竣工 2024年6月
施工 株式会社 平田組
広報担当より
新旧が混在するリフォームだからこそ実現できた独自の世界観
「松江のO邸(リフォーム)」は、松江市に立つ昔ながらの日本住宅をリフォームした建築です。
建物の前に立って感じるのは、伝統的な和風住宅でもなく、新築でもない、和と洋がミックスしたモダンな印象です。
昔ながらの玄関建具には細かな細工が施されており、日本の伝統的な門のような美しさがあります。
新旧が混在するリフォームだからこそ実現できた独自の世界観が広がり、玄関をくぐる際には、何か新しい期待を抱かせてくれます。
新築では得られない心地よさ
リフォームによって得られた和と洋がバランスした落ち着いた空間は、室内に入ってもそのまま感じられます。
白を基調とした美しいリビングから窓の外を見ると、軒先から広がる美しい木々の緑が目に飛び込み、非常に心地よい空間が広がっています。
この建築では、新築では得られない心地よさのようなものを随所で感じることができます。
一般的な古民家の固定概念を根本から再考する
今回のリフォームプロジェクトは、単なる修繕ではなく、建物が持つポテンシャルを活かしたリフォームを行いたいという施主様のご要望に基づいて進められました。
一般的な古民家の固定概念を根本から再考し、リフォームすべき箇所と残すべき箇所を徹底的に検討したうえで、施主様や施工者様とチームを組んで完成させた古民家再生建築です。
もちろん、使い勝手が悪くなった箇所や壊れた箇所を修繕することもリフォームの一つですが、私たち建築家が考える本当のリフォームはそれだけに留まりません。
これまで家族が積み重ねてきた思いを引き継ぎながら、新しい利用価値を付加し、高めること。
残すべき価値をしっかりと見極め、それを最大限に引き出すことが私たちの役割です。
こうして、残す部分と新しく作る部分を的確に判断することで、建物の価値を高め、施工にかかるコストも抑えた効率的なリフォームを実現します。
新築コストの上昇や空き家の増加が見込まれる中、このような本質的なリフォームのニーズは今後さらに高まると私たちは考えています。
建築家でもありコンサルタントでもある
私たちチームスタジオアーキテクツの建築家は、図面を描きデザインを行うだけでなく、何を残し何を変えるかを提案するコンサルタントでもあります。
この「松江のO邸(リフォーム)」を通じて、これからの日本の住宅建築に対応する新しい可能性を実感しました。
(広報担当 N)