TAWAYAMA HOUSE

TAWAYAMA HOUSE

松江市に新しくできた複合施設のある住宅造成地。
そこに店舗付住宅を計画(1階店舗・2階住宅)。

敷地が三角形なので、形を活かした平面計画にしている。
建物も三角形と四角形の組み合わせとなり木造の柱と梁の組み方が複雑になりがちだが、各通りを揃え構造はなるべくシンプルにした。
更に敷地の横に川が流れているので、川を住宅部分に取り込める様に窓の計画をした。

店舗併用住宅なので、敷地の向き・形・周囲の状況をいかに魅力的に活かせるか?、そして人の動線を配慮して配置計画をした。
また、外部からの視線は、店舗と住居とは全く違う意味を持つため、2階の住居スペースの窓のサイズ・位置に特に意識した。

住宅部分のリビング・キッチンは、一体の空間になっているが仕切ることもできるようになっている。
仕切ったときに、キッチンと各部屋、リビングの2つの空間に分かれる。
なので、来客時はリビングのみを別の空間に仕切る事ができる。

クライアントの希望であった住宅部分の段差のある空間は、1階の店舗スペースの天井高さの変化を2階の住宅部分の段差として活用している。

その他、外壁について、外壁材や形状を工夫することで、太陽の光の色を建物に取り込むことができた。(時間帯によりそれぞれ違う光・色など)

周囲の自然の景色や、環境を建物及び内部に取り込むことで、ここに存在する。
単に、自然を切り取ったり貼り付けるのではなく・・・。

(藤原 伸一)

 

概要

建築場所 島根県松江市
竣工 2014年11月
施工 ヒロシ株式会社